ここ数年、日本におけるペット事情が大きく変化しました。
人は共に生活する動物を、ペットではなくコンパニオンとし、家族の一員として受け入れるようになってきました。
生活を共にし、どこへでも連れて歩く動物の代表格に、犬がいます。
いまでは犬同伴OKのカフェや宿泊施設、公共施設が開放され、一緒の行動を望む飼主一家には朗報となっています。
しかしながら、これだけ人と犬が密接した関係を持つようになると、どうしても、犬のマナー、飼主のモラルが問われるようになってきます。
その点に関して、欧米に比べ、日本は遅れていると糾弾されがちですが、そこに横たわる「飼主と犬との関係」に歴然とした違いがあることまでは注目されていません。
欧米には、犬を狩猟や牧羊などのパートナーとして早くから着眼し、かれらを教育してきた歴史があるのです。犬に対する知識、コミュニケーションをとる能力は、歴史にかんがみても分かるように、はるかに欧米の方が先に行っているのです。
対して日本は、その鋭い警戒心を利用した「番犬」飼いで、さらには鎖につないでいたために脱走や咬みなどの問題が明るみに出ず、また共に行動をするということはありませんでした。犬と一緒にいるのが当たり前だった欧米のように、「犬への教育」というものを必要としなかったです。
こうした歴史の差、目的意識の差、風土や生活環境の差が、今日の日本と欧米における犬への接し方の違いを物語っているのではないでしょうか。
ですがいまや日本でも、欧米のようになりつつあります。
そうなってきますと、遠からずマナーが出来ていることが必須であり、義務となってくることでしょう。
欧米では早くから犬の行動学や心理学の研究がなされており、それがマナートレーニングをはじめ、あらゆる目的別のトレーニングに生かされてきています。
飼主と犬の良好な関係を保つために、お互いが歩み寄りながらその関係を築いていくことが大切となってくるわけですが、欧米の研究はその成果を見せてくれています。
犬の習性をよく理解したうえでのトレーニングは、犬にとっても負担なく、そして喜んで飼主の指示に従えるようになるものです。
もちろん欧米には欧米のやり方があります。
飼主の意識から違うのですから、全く同じにはなかなかできないでしょう。
ですが良好な関係を築きたいと思えば、そして犬も自分も幸せに楽しく生活をしたいと思う気持ちがあれば、犬に教育を与えることは、なによりもあなたの犬を大切にすることにつながっていきます。
一般家庭にいる犬は、その家族の一員であると同時に、社会の一員として生きることになります。
その大切な犬に、社会に出ても恥ずかしくないよう、マナーを教えるのは当然のことでしょう。
犬をしつけるということは、マナーを教えるということです。
新しくやってきた犬に対して、家族の一員としての資格を与えるために、その家や社会のルール、マナーを、しっかり教えることは当然のことです。
そしてそれは、迎え入れた飼主一家の義務であり愛情となります。
力ずくで教えても犬と良好の関係を作り上げることは出来ません。
犬の本性を理解し、犬に負担なく、人間社会で生きるためのマナーを、楽しく学んでいきませんか。
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